カタルシス効果
現代は、心の病に悩む人が多いということは、いかに
日常生活においてストレスの解消が出来てないかと言えます。
心の内にあるさまざまな不安やイライラ、苦悩や怒り等の感情を
言葉にして表現すると、その苦痛が解消され、安堵感や安定感を
得ることが出来るのであって、これを精神分析の用語では、
カタルシス効果と呼び、「心の浄化作用」とも表現されるそうです。
人は、苦痛を発散し、解消することができないと、心身症など
の身体現象、暴力や自殺などの行動現象、不安やノイローゼなど
の心理現象といった問題が表れると考えられています。
不登校やひきこもりは典型的な初期症状とも言えるのではない
でしょうか?
カウンセリングの中では、カウンセラーがただひたすら話を聴き、
相談者を受け止め、不満や鬱積したものを吐き出させるようにする
と、相談者は安堵感や安定感を得ることが出来るようですが、それ
以前に、身近な人による寄り添いとか、相談が一番の功を成すよう
に思いますね。
やはり信頼関係がないと相談も出来ないでしょうし、心を開ける
相手も限られて来る筈だと思います。
学生時代の思い出の中に、日常ずっと一緒だった友が、私に
「あなたは、酸化剤みたいね。話していると元気が出る♪」と
言われた事があります。(当時、化学で酸化剤・還元剤の所を
学習していた。)
これは、カタルシス効果だったのでしょうか。(#^.^#)
お互いにカタルシス効果を発揮し合う友情があれば誰も
悩みが深刻になる事はないと思います。
自分の周りに気になる人がいたら、優しく声かけて胸の内を
聞いてあげるようにしたいなと思います。
また、悩んでいる人には、一人でくよくよ悩まず、言葉で発する
事で解決出来る道がある事を知って欲しいと思いますね。