『血脈』を読んで

佐藤愛子さんの『血脈』を読んでいます。

後少しで読み終えますが、衝撃の連続で読みながら

いろいろな思いが脳裏をかすめて行きました。

佐藤愛子さんご自身の血縁者の暴露本でもあり

凄い一族だ!というのが第一印象ですが、読んで

いってみると、自分自身の意思とかに関係なく

ふりかかる運命みたいなものの存在を感じずに

いられませんでしたね。

類稀な才能に恵まれたものの、実生活面での

桁外れの奔放さと言うかだらしなさには唖然と

させられましたし、佐藤氏がおっしゃるように

全て”血”のせいと片付けたくなるのも当然

の事に思います。

しかし、佐藤八チローさんの詩には、純真な心を

感じてましたから、そういう一面があられたのも

事実に感じていますというか、そうあって欲しい

ですね。

一口に人間性と言っても、誰しも多面的な面を持ち

あわせていると思うので、彼の才能とか、純真な心は

否定したくないと思います。

有名人であるが為に、いろいろと注目されるわけですし

ごく一般人の方にも当てはまる例はたくさんあるように

思います。

しかし、この長編を読んで、女性のしたたかさ、逞しさ

をあらためて再確認させられました。

佐藤氏もとても強くて逞しいですし、女性の寿命が長いのも

うなずけましたね。

”血”は怖いですが、先祖から受け継ぐ”血”いいものだけ

を受け継ぎたいものです・・・・・とは言っても、

もう人生も折り返し地点とっくに過ぎてますし、

”悪い血”が出ないよう自己管理するしか(;一_一)

合掌