点が線に・・・・・
ただ、漠然にファンで遠藤周作さんの本を
過去読んでいました。
長崎の外海に彼の記念館があるくらいですから
長崎にまつわる著書も多く、かくれキリシタンを
題材に書かれたものが多いようですが、執筆にあたり
現地を訪れ、いろいろと調べ物もされた記録の様な
エッセイを読む機会に恵まれました。
記念館も2回訪れて彼の生い立ちやらご家族の事なども
知り、クリスチャンだったお母様の影響をかなり受けて
らっしゃる事も知っていましたが、短編名作品を読んで
いると、全ての作品の底辺に共通して流れている物に
気づかされました。
自我の目覚めで、クリスチャンの母親に対立した時期を
超えて後の彼の心の葛藤とかに彼のルーツを見ました。
”三つ子の魂百まで”といいますが、生い立ちの影響とは
こんなにも凄いのかと怖いようである反面納得させられる
ようでもあります。
各エッセイの要所要所の共通点が気になりました。
著者も作品の中に自己投影する事で自分の心を整理する
とか客観的に観るものなのでしょうか。
フィクションの中にも、著者の本音の部分が見えてきて、
彼の著書をもっと読みたくなりました。
”長崎の教会群とキリスト教関連遺産”が世界文化遺産候補に
上がっている今、不思議な因縁を感じます。
出津教会♪