目から鱗

人生の節々で『あぁ、そうか〜! そうなんだぁ〜!!』

と思った事を思い出す時がある。

誰にも言えず悩み悩んだ挙句、憑きものが落ちた

かのように、ぱぁっ!と目の前が明るくなり悟る

瞬間。一番最初は、親離れの瞬間だったと思う。

親を”親”としてでなく一人の人間として意識した時。

それまでは、「親だから」とか「親のくせに」とか

思っていたのが一人の人間と意識したとたん許せた

というか気にならなくなった。と同時に

早く自立したいと思ったものでした。

何かにつけて『養ってやってる』の態度が気にいらな

かったようだ。今になれば、親だから当たり前だった

し素直に甘えてれば良かったのにと思う。

それが故、反発して反逆児丸出しだったように思い

出します。可愛げのない娘だったに違いない。

しかし、大学入学と同時に親元を離れ自活してみて

いかに親から守られていたかが解り世間の厳しさを

知り、また世の中の広さを知る事が出来ました。

ずっと親元にいたらこれらの事に気づかぬままで

現在も全く違っていたと思います。

自分は、ただ、親元を離れたい一心で、もちろん

憧れもあり進学したわけですが、友達も出来て

話の中で、誇りを持って大学に来ている事に

驚いたり、感心したり、自分を恥じたりとした

ものです。ここでも目から鱗。

『そうだ。胸張ってこの大学を誇っていいんだ!』

それまでの国立大神話にさよなら出来たわけです。

楽しくて素晴らしい学生時代でした。

短期大学部だったのであっという間の2年間でした

が充実していましたね。栄養士取得のため、

みっちりのカリキュラムで、長期休暇の時しか

アルバイト出来なかったけれど、剣道部にも

所属し先輩後輩とも仲良く出来て一生の友達が

出来ました。

今でもあの頃がなつかしくキラキラと思い出す事

が出来ます。青春真っ只中だったんですねぇ♪

そういえば、この時代の、夏、冬休み中帰省時に

通った道場が今根拠地である道場だから不思議な

縁としか言いようがありません。

我家の息子達も全員、自宅外通学で青春時代を

送らせましたが、きっと同じように社会勉強して

くれたに違いないと思ってます。

お金はかかりましたが金額以上の尊い経験を

してくれたと確信してます。

私も我が子を通して親への感謝を再確認した次第

です。

ぬるま湯に浸っていては、見えない物を見る為に

これからもいろんな事にチャレンジして目の鱗を

はがして行きたいと思っています。

我が家からの長崎港に虹が♪